2014年 02月 20日
LOVE and PEACE Shinya Sakurai |
「LOVE POOL」や「LOVE SONG」など、櫻井伸也の作品は、2つの 層で構成されている。
作品の表面には、明るい色 の油彩と、「愛」や「平和」という強い意味を持つハートの記号が配置されている。他方で奥の層では静かな雨のように一面に 水玉の施された染色された布が、いわばやわらかなキャンバスとなって、画面 全体の空気を作り出している。
そこには激しさのなかに静けさがあるような 「ズレ」があるが、そのズレこそが櫻井の絵画の特質でもある。 櫻井は広島をひとつのモチーフとする作家である。
広島は、ヨーロッパの 人々にとっては、原子爆弾が投下され大戦の悲惨な終結をみた“Hiroshima”だ が、広島で生まれた櫻井にとっては、そこで人々の日常や暮らしが躍動する 「広島」でもある
愛 や平和を象徴するハートの記号は、文化を越えて意味を共有できるものだが、 その反面、そのメッセージはとても抽象的なものでもある。
「ハート」を見て それぞれの人が心の中に思い浮かべる内容はさまざまに異なるだろう
他方でかわいらし “POP”な記号でもある。その二重性は“ICON”という言葉にも現われている。 それはポップな「アイコン」でありながらも、平 和への祈念の対象としての偶像=アイコンでもあるのだ。
分割された細かな 色面によって形成されるキノコの図柄は、燃えたぎる生命 のようにも見える。
櫻井氏の過去個展によるコラムを一部引用させていただきました。
作品の表面には、明るい色 の油彩と、「愛」や「平和」という強い意味を持つハートの記号が配置されている。他方で奥の層では静かな雨のように一面に 水玉の施された染色された布が、いわばやわらかなキャンバスとなって、画面 全体の空気を作り出している。
そこには激しさのなかに静けさがあるような 「ズレ」があるが、そのズレこそが櫻井の絵画の特質でもある。 櫻井は広島をひとつのモチーフとする作家である。
広島は、ヨーロッパの 人々にとっては、原子爆弾が投下され大戦の悲惨な終結をみた“Hiroshima”だ が、広島で生まれた櫻井にとっては、そこで人々の日常や暮らしが躍動する 「広島」でもある
愛 や平和を象徴するハートの記号は、文化を越えて意味を共有できるものだが、 その反面、そのメッセージはとても抽象的なものでもある。
「ハート」を見て それぞれの人が心の中に思い浮かべる内容はさまざまに異なるだろう
他方でかわいらし “POP”な記号でもある。その二重性は“ICON”という言葉にも現われている。 それはポップな「アイコン」でありながらも、平 和への祈念の対象としての偶像=アイコンでもあるのだ。
分割された細かな 色面によって形成されるキノコの図柄は、燃えたぎる生命 のようにも見える。
櫻井氏の過去個展によるコラムを一部引用させていただきました。
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by heis-gallery
| 2014-02-20 12:30